会話は気持ちのキャッチボールだとお伝えしました。
この項からは、
あなたの気持ちを第一声に雑談を始める練習を行います。
自分の気持ちを自然と口にできるようになれば、
あなたはもう口下手ではなくなります。
話のネタが思いつかなくて悩むことも劇的に少なくなるでしょう。
私たちは、寝てるとき以外、
常に何かを考えて生活しています。
勉強や読書などで頭を使っているとき以外も、
思考は働き続けます。
ぼーっとしているようなときも
意識が向いていないだけで、
やはり脳みそは考えています。
話のネタを探すとき、
自分の気持ちに意識を向けみてください。
そして思っていることをそのまま言葉で表現してみましょう。
具体的な話し方は、次のようになります。
あなた「さっきの車かっこいいですね」
← 気持ちを会話のきっかけにする(同意を求める)
相手 「ホントだね」
あなた「あれだけ大きいと迫力もありますね」
← 一往復目。思ったことを更に詳細に話す(同意を求める)。
相手 「買っちゃえば?」
あなた「無理ですよ。家賃払うのに精一杯なの知ってるじゃないですか!」
← 二往復目
この会話例のように、
あなたは自分の気持ちを話します。
「さっきの車かっこいいですね」は、
相手から返事が返ってきやすいよう同意を求める質問形式の伝え方です。
会話例のように
「ホントだね」と同意が返ってくるか「そうかなぁ」と
不同意で返事が返ってくるかは分かりませんが、
ほぼ間違いなく返事はもらえるでしょう。
仮に相手が
「そうかなぁ」と不同意の返事をした場合、
相手の気持ちの詳細を尋ねて
会話を続けることもできます。
「あなたはどうですか?」の質問です。
「さっきの車かっこいいと思わないんですか?」
「どんな車がかっこいいって感じますか?」
こんな質問でいいでしょう。
一往復目では、
あなたはさらに自分の気持ちを話します。
内容は、最初に話した気持ちの詳細です。
ここでも返事が返ってきやすいように、
同意を求める質問。
相手から何らかの返事があり、
最後にあなたが一言付け足すと
二往復の会話が成立します。
口下手な人の多くは、
自分の気持ちを言葉にすることが苦手です。
逆を言うと、
自分の気持ちを言葉にすることができれば、
話し上手になれます。
今回のトレーニングで、
気持ちを言葉で表す表現力を身に付けてください。
いろいろな気持ちの表現方法に触れ、
あなたが実際に会話するときのヒントにしてください。