自分の話のネタで聞き手を笑わせたいのなら、次のような話し方もNGです。話のネタが面白いかどうかを決めるのは、話し手ではなく聞き手です。
内容が面白い話のネタでも、話し方が原因で笑えないケース3
「ねえねえ、ちょっときいて!昨日すごい面白いことがあったの!いつも行っている美容院で、50代くらいのおばちゃんがパーマを当ててたの。
そしたらそのおばちゃんのケータイに電話がかかってきたの。
それで電話の内容がわからないんだけど急用だったみたいで、「え!そーなの、すぐ行くすぐ行く!!」って何も言わずに出てっちゃったの。 パーマのときに髪にくるくる巻く道具もつけたまんまだよ。
お店の人もすぐ追っかけて行ってすんごい面白かった。もう大爆笑でさー、ひさしぶりに大笑いしたよ~」
■面白くない原因 - 面白さを期待させすぎる
期待させすぎの話し方は面白くない
話の出だしに「昨日すごい面白いことがあったの!」などといってしまうと、どれだけ面白い話なのだろうと聞き手の期待は高まります。期待が高まった状態で普通レベルの面白い話のネタを話しても、期待はずれで笑いは起こりにくくなります。
面白い話のネタは、期待していない状態から、予期せぬ意外な展開に話が及ぶことで成り立つものです。聞き手に期待をさせ、どんな面白い話なんだろう、どきどき、わくわくの気持ちから笑いをとることは非常に難しくなります。本来であれば面白い話のネタとして成立するものが、期待させると、たいした事なかった、とがっかりさせることになりがちです。
■面白く話す解決策 - 話のネタに期待させすぎない
話のネタに期待させずに、自分の日常に起こった些細な出来事程度の話っぷりで話をしてみてください。例のような内容の話は、おおいにウケる話のネタになります。
相手は何も期待していないニュートラルな気持ちで聞いているので、あなたにとっても話やすいはずです。
失敗例を面白い話として成立させるなら、話の出だしの言葉は、
「そういえば、昨日行きつけの美容院に行ってきたのね。そしたら、50代くらいのおばちゃんがパーマを当ててたの」
こんな感じで、美容院に行ってきたという事実だけを伝えて話し始めるのがいいでしょう。
落ち着いた声のトーンで、自分が体験してきたことを、自分の面白かったという気持ち入れずに、わかりやすく真顔で話すことで面白い話にできます。
普通の話レベルから→面白いオチの落差を際立たせよう。