自分の好きなものを話のネタに雑談できると、とても楽しいものです。楽しい雑談をしていると、時間もあっという間に過ぎてしまいます。相手が趣味の話をしてきたら、とことん盛り上げて相手を気持ちよくしてあげてはいかがでしょうか。
次の会話は、相手が趣味の話を持ち出してきたときの会話例です。この会話を読んであなたはどう感じるでしょうか。
この会話、どう評価しますか?
相手 「私料理をするのが趣味なんですよ。週末になると料理本片手にいろんな料理を作って、友達にご馳走するんです」
あなた「そりゃすごい!それじゃあ料理のレパートリーもさぞたくさんおありなのでしょう」
相手 「ええ、結構な数の料理が作れるようになりました」
おそらくこの会話の後に、最近こんな料理を作った、こんな料理が評判よかった、というような会話が続くのではないでしょうか。 悪くないとは思いますが、マイナス点を上げると、質問者である「あなた」が料理を主役にした質問をしてしまっていることです。 もしかしたら、話し手は料理中に起こったおもしろいエピソードを話したかったのかもしれません。もしそうだとしたら、話したい話のネタから遠ざかってしまっています。話す気持ちも萎えてしまうでしょう。
このような失敗をせず、より会話を盛り上げるには、話し手を主人公にして話し手の気持ちを質問をしていくことです。
先ほどの話のネタを上手に質問するならこんな感じでしょうか。
先ほどの話のネタに対して・・・
相手 「私料理をするのが趣味なんですよ。週末になると料理本片手にいろんな料理を作って、友達にご馳走するんです」
こんな感じに相手の気持ちを尋ねる
あなた「そりゃすごい!料理しているときって楽しいんでしょうね」
この質問であれば、話のネタの主人公は 話し手自身のままです。話し手が話のネタの主導権も持ったまま、自由に話を進めることができます。
こんな感じに会話は進むでしょう
相手「すごく楽しいですよ。時間が経つのも忘れてしまいます。実はこないだこんなことがありましてね~~(話し手の話したいエピソードへ)」
こんな質問もアリでしょう。
相手の気持ちを尋ねる話し方例2
あなた「そりゃすごい!勉強熱心で感心します。作ってもらう方からも感謝されるでしょ」
こうした質問の結果、相手が最初の会話例と同じ話(料理のレパートリーの話)の展開に持っていくこともあると思いますが、それは相手が決めたことだから構いません。大事になのは、話し手を主人公にした話のネタは崩さず、話のネタの展開はなるべく話を始めた人に決めさせることです。
相手に話のネタの主導権を持たせたままの質問することで、話し手は気持ちよく自分の話ができる。そして、あなたといると楽しいと思うのです。
気持ちを尋ねれば、話のネタの主導権は相手に渡るので、自由に話してもらうことができる。