人は、時に言わなくてもいい一言を言ってしまいがちです。そのひとつが「そう言うと思った」です。
よくよく考えればこんなフレーズを言ったところで、会話が弾むとは思えません。言われた本人が深読みする人なら、「ワンパターンのつまらない奴だ」ってことかと、傷ついてしまいます。人を傷つける可能性のある言葉なら、言わないほう賢明でしょう。
しかし相手が言ってくるのを止めようがありません。あなたが「そう言うと思った!」言われた側なら、無理に相手の虚をついた面白いことを言おうとせずに、余裕ある大人の態度を見せるのが妥当です。
・返事に困る一言を上手に切り返す話し方
会話例
相手 「そういうと思ったよ!」
あなた「わかってるね~」
相手はあなたが言うことの予想が当たって優越感を味わっています。そこで「わかってるね~」と相手を賞賛する言葉を投げかけることで、さらに相手を気持ちよくさせます。これが余裕のある気の利いた一言です。
また、つぎのような言い方もうまい切り返しでしょう。
・返事に困る一言を上手に切り返す話し方
会話例
相手 「そういうと思ったよ!」
あなた「でしょ?期待にこたえられたかな?」
相手が「自分の言うこと」を予想してると自分は知っていて、あえて言ってみたよ、という余裕が伝わります。
「そういうと思ったよ!」と言われたときに絶対にしてはいけない反応は、「嘘つけ、思ってないだろ!」と反論することです。「思ってた」「思ってない」という言い合いだけは避けなければなりません。それを確実に避ける方法は、相手の言ったことがどんなに大人気ないと感じても、あなたが大人になり、その言葉を受け入れてあげることです。くだらない意見をぶつけて感情を乱しては、楽しい会話はできません。
相手の言葉を受け入れると、人間関係のいざこざは起きない