こちらが得意げに話してるとき「その話、前にも聞いた」と言われたら、けっこう恥ずかしいものです。返す言葉にも詰まり、心に大きなダメージを受けます。
「その話、前にも聞いた」のフレーズにうまく立ち振る舞うには、動揺しないことです。動揺しないことが難しいのなら、動揺してないように見せることです。言った相手はあなたが困惑することを期待します。「そうだっけ、へへへ」と照れ隠しで笑ってごまかす反応になれば、ちょっとした優越感も生まれます。それがいけないとは思いませんが、一歩上のコミュニケーションを目指すなら、相手の思い通りにならないように、堂々とした態度は変えずに上手に切り返しましょう。
次のように切り返せば、うろたえる気持ちを悟られずに済みます。
・返事に困る一言を上手に切り返す話し方
会話例
相手 「その話、前にも聞いたよ」
あなた「何度でも聞いて欲しいんだよ」
誤って同じ話をした場合でも、何度も聞いて欲しいという意気込みを見せつければ、相手はたじろぐでしょう。一般的に「同じ話をすることは恥ずかしい」と思われがちですが、あなたが堂々とした態度を崩さなければ、誰にでもあるミスで大したことではありません。
次の切り返し方も有効でしょう。
・返事に困る一言を上手に切り返す話し方
会話例
相手 「その話、前にも聞いたよ」
あなた「あ、覚えてた?ならいいんだけど」
こちらのミスで同じ話をしたのではなく、覚えているか心配だったので親切心で、もう一度話したのだ、という切り返しです。相手はそれ以上つっこめなくなるでしょう。
相手に意地悪の気持ちがなくても、「その話、前にも聞いた」はつい言ってしまいがちな一言です。「前に聞いた」のが事実なら言われても仕方ありません。しかしその言葉を使うと相手が傷つくのも事実です。もしあなたが逆の立場なら、はっきりして指摘せず、「そう言えば、そんな話してたっけ?」位のやわらかい指摘にするといいでしょう。
切り返し上手な人は、何を言われても動揺しない