予習をしてから授業に向かっていけば、
集中力が違ってきます。
なにせ前日の勉強で
疑問点を洗い出しているわけですから、
「何とか知りたい！」「どういう意味だろう？」という
問題意識が芽生えています。
そのため、
乾いたスポンジが、
急激に水を吸い上げるように、
授業中にスムーズに理解と記憶が進んでいきます。
人は好奇心があると、
脳のなかで記憶を管理している海馬という部分から、
シータ波が発生します。
シータ波は、
集中力と記憶力の高さをあらわす指標です。
関心を持っている対象において、
いつの間にか、
よく観察しようという気持ちをもたらしますし、
頭に刻みこもうという気になるものです。
好きな趣味にかんしては、
周りが感じられなくなるほど集中したり、
とくに覚えようと努力しなくても
自然と記憶してしまうのは、
このため。
予習によって疑問点を前面に出して
授業にのぞむことは、
興味をもつことに通じるので、
好きな趣味と同様の効果が見られるわけですね。
なので嫌いな科目の際、
ザッとでも予習してから授業にのぞむことは、
苦手科目の克服へと通じていきます。
好きな教科の場合は、
予習をすることで、
ますます得意になっていくことでしょう。
予習効果で、
授業中の集中力がアップするということは、
眠気とも無関係になるということです。
あくびが出るのは、
寝不足ばかりではありません。
授業が面白くないと感じ、
単調なリズムになると、
脳が退屈してくるので眠気を覚えるのです。
しかし予習をして、
「疑問点を知りたい！」という気持ちで授業に臨めば、
好奇心が優勢になるので、
眠くならないというわけです。
部活で眠気がある人に、
何はともあれ抜群です。
以上のように予習の効果は、
想像以上のものがあります。
復習は記憶の定着に大切ですが、
それはすでに、
”2回目の学習”である授業中から始まっています。
予習を自分から真っ先に行えば、
おのずと勉強が好きになる。
しかも、集中して授業に臨むことができる。
授業内容もしっかりとマスターする。
こういった効果を開くことができる予習をしないのは、
非常に宝の持ち腐れと言えます。
