英会話では、
たんにテキストを目で読むだけではなく、
実際に発音して、
相手を想定して練習していきます。
こういったやり方は、
しぜんと五感を連動させた勉強法になっているわけです。
英会話のトレーニングでは、
ディクテーションやシャドーイングといった練習法があります。
ディクテーションとは、
録音してあるネイティブの音声を聴きながら、
それを文字として書き起こしていく作業。
これによって、
正確に聴き取る脳力が向上し、
リスニング力がアップするのです。
この場合、聴覚、触覚、
視覚を使っています。
視覚を使うのは、
自分の書いた文字を見ているからです。
ですから、記憶や理解が急速に進んでいきます。
シャドーイングとは、
リピーティングの一種で、
ネイティブの発音が聞こえたら、
影が身に沿うように、
すぐさま真似して発声するトレーニング法。
慣れないうちは、
テキストを使えば視覚も連動できます。
ワーキングメモリに音声が残っているうちに発声するので、
ネイティブとそっくり真似て発音することができるのです。
高校受験や大学受験を目指している人は、
英語の勉強として取り入れてみると
面白いかもしれません。
TOEFL(トーフル)やTOEIC(トーイック)を目指している人なら、
必須の勉強法になります。
目だけを使った黙読や速読、
精読、熟読も大切な要素ではありますが、
それ以外の聴覚や触覚を連動させると、
さらに長期記憶へと定着しやすくなります。
ただ、その場合でも、つねに五感を連動させるのではなく、
あくまでも視覚を軸としつつ、
ここぞという時に限って、
「伝家の宝刀」「記憶の助太刀」として
聴覚や触覚を連動していくようにしましょう。