「あなたの話に興味を持っています」と態度を示して相手の話のネタを聞くと、相手は気分よく雑談をすることができます。具体的には、適度適切な相槌(あいづち)と、興味ありげな表情を作ることです。
あなたが相手の話のネタにとても興味があって、のめりこんだ気持ちで聞いていたとします。しかし、表情も無表情であいづちも適切じゃない場所でしていたらどうでしょう。あなたの本心とは裏腹に話し手は「私の話は面白くないんだ。相手に悪いなー」と思って話しづらくなります。
興味を持って聞いているのなら、相手に分かるように適切な場所を考えて相槌を打ってみましょう。この時、相槌のバリエーションはいくつか用意して「うん、うん」「へー」「なるほど」と使い分ける。「うん」の一言だけでも、うなずくスピードを変えてみたり、首を深く振ってみる。そんな工夫をすると興味を持っていることがより伝わり、雑談がしやすくなります。反応の仕方が一緒なら適当に話を聞いていると思われがちです。体ごと相手のほうに傾けて、体全体で興味を示すのもいいでしょう。
相槌以外でも返事をするときに気持ちを込めると、あなたの話のネタに興味を持っていると伝えることができます。
例えば雑談中に相手からこんなのネタが出たとします。
相手「明日は休みの予定だったのに仕事が残っちゃってるから休日出勤だよぉー(悲)」
この場合、相手の気持ちを汲み取ると、こんな反応ができます。
気持ちを込めて返事をしよう
あなた「うゎ~それはきついね。休みくらいほしいよねー(悲)」
このときの「うゎ~」にも「つらいよね。かわいそうだよね」と気持ちを込めて、感情豊かに伝えてあげましょう。同時にその気持ちの表情をつくるとより相手に共感の気持ちが伝わります。
そのあとの「それはきついね。休みくらいほしいよねー」も棒読みではなく、感情を込めます。顔でも表情を作って言ってあげると相手は「話を理解してくれている」感じて、話をしてよかったという気持ちになります。
感情豊かに気持ちを伝えるには、自分の持っている言葉のボキャブラリーを増やすと、簡単に感動的に伝えられます。難しい言葉を使うということではなく、
「つらいよね」 → 「すごくしんどかったんじゃない」
「かわいそうだよね」 → 「かわいそうだね。私だったら逃げ出しちゃうかも」
という様に言葉を足して、気持ちを伝えると相手はより共感された気持ちになるでしょう。
先ほどの例は相手が悲しい気持ちだったので、あなたの反応も悲しみに共感をしています。怒りでも喜びでも同じ気持ちの表情で返事をしてあげると、相手はあなたに好意を持つでしょう。
こんな感じに反応できます。
話のネタに怒りの気持ちを感じたら一緒に怒ってあげよう
相手 「デート当日にいきなりドタキャンなんて信じられない(怒り)」
あなた「えー、それはひどいよね(怒り)」
話のネタに喜びの気持ちを感じたら一緒に喜んであげよう
相手 「来週からハワイに旅行に行くんだ~(喜び)」
あなた「うわ~それは楽しみだね(喜び)」
注意として、相槌も感情を込めた表情も、やりすぎるとわざとらしくみえます。度が過ぎると馬鹿にされている気持ちを抱きかねないので、気をつけてください。
話し手は相手の反応がいいと話しやすいのです。聞き上手は話しやすい環境を作って話のネタを盛り上げます。
大げさなくらい素直に表現するとちょうどいいかも。