小学生や中学生、
あるいは高校生、
大学生は、板書をノートに写すと思います。
そのさい、努めて丁寧に、
きれいな字で書くようにすると、
そのノートを「大切にしよう」という気持ちが芽生えてきます。
”芸術作品”のように、
すばらしいものに仕上げよう!という思いになるわけです。
勉強のやる気は、
ほんのちょっとした「きっかけ」で出てくるものです。
たとえば新しい筆箱(筆入れ)を買った。
あるいは、
お気に入りのシャーペンを購入した。
そのほか、
立派な勉強机(学習机)を買ってもらった、
などなど。「形から入る」ことによって、
やる気というものは高まるわけですね。
小学生の子供の場合、
勉強部屋をもらったとなれば、
モチベーションもアップして、
一転して勉強熱心になる可能性もあります。
さて、きれいにノートを取るだけで、
「何度でも読み返したい」という思いが芽生え、
それが復習効果を生みます。
言うまでもなく勉強の知識は、
繰り返しによってこそ
長期記憶として定着していきます。
それを考えれば、
何度でも見返したい「お気に入りノート」をつくるということは、
学力向上、偏差値アップなどにつながっていくわけですね。
学校の黒板などの板書を書き写すさい、
たまに間に合わないことがあり、
そうなると、
どうしても「速記」や
「走り書き」のように雑になりがちです。
ただ、そのような場合でも、
つとめて丁寧な字を書くことです。
それが、あとになって、
学習のやる気へとつながるのですから・・・。
とはいえ、書くことが多い先生、
重要なことを言葉でしゃべる講師の場合は、
授業中に丁寧に書いていたのでは
対応できないことがあるかもしれません。
そのようなときは、
乱雑に書いてもよい「自由帳」や
「大きめのメモ帳」を用意します。
そこに乱雑に速記していきます。
そして授業の合間の休憩時間や、
放課後の図書室や自習室などで、
正式なノートにきれいな字で清書するようにします。
それが復習にもなるので、
一石二鳥ですね。
このとき丁寧に書いては、
筆を止め、
内容を確認するようにします。
丁寧に書くことだけに意識を集中して、
それで終わってしまっては、
復習効果も減退してしまいます。
「考えながら、
理解しながら清書していく」ということですね。
もし字がきたないという自覚がある人は、
きれいな字をかけるように
書き取り練習をしてみるとよいかもしれません。
きれいな字でノートに記すことが、
勉強のやる気や復習効果につながることを考えれば、
けっしてバカにはなりません。
受験で漢字が出題される場合は、
知らない漢字で丁寧に書き取り練習をすれば、
字も覚えられるし、
きれいに書けるようにもなるし、
一石二鳥ですね。
これは日本語に限ったことではなく、
英語でもそうです。
英文のスペルを丁寧にノートに書くことによって、
英語の勉強のやる気に影響していきます。
汚く書いたノートというのは、
あとから読み返したくなくなるものです。
英語が嫌いという人は、
「アルファベットをきれいに書けるかどうか」を
振り返ってみましょう。
もしかしたら、そこに
英語嫌いの原因があるのかもしれません。
そして字が汚いなと思ったら、
英単語や英熟語を書き取りするときに、
丁寧に書くようにしましょう。
丁寧に、きれいな字で書く習慣をつければ、
どんどん補足事項をつけたしたくなります。
そして気づいたときには、
自分だけの「世界にたった1冊の素晴らしいノート」に
仕上がっていることでしょう。