11月16日、発表された『NHK紅白歌合戦』の出場者のなかにAKB48の名前はなかった。2009年から11年連続で出場していたこともあり、その落選は大きく驚かれた。
【画像】大島優子が泣きながら前田敦子を見つめ…AKB48総選挙“伝説のシーン”
AKB48がブレイクしたのは、2009年頃からだ。そこから10年以上も一線で活躍し続けてきた。アイドルでここまで長期に渡って人気を維持し続けてきたのは、きわめて異例だ。
この2010年代は、インターネットによってメディアが大きな変化を遂げた10年間でもあった。スマートフォンの普及により、ひとびとは日常的にネットから情報を得て、SNSでコミュニケーションを取るようになった。(全2回の1回目/ 後編に続く )
“AKB商法”で2010年代を駆け抜けた
AKB48はそんな10年代に見事に適合した。ファンたちの盛り上がりはネットでヴァイラルに拡がり、レガシーメディアはその盛り上がりを過剰に評価した。
加えて、握手券や総選挙の投票券が封入されて販売されたCDは、ファンの複数枚購入を常態化させ、オリコンランキングをハッキングした。ファンたちは、彼女たちとコミュニケーションする機会(握手券)や応援(投票券)のためにCDを買っていた。これがいわゆる“AKB商法”と呼ばれるものだ。
それによって2010年から2019年までの10年間、AKB48は年間シングルランキングのトップに君臨し続けた。「会いに行けるアイドル」のファンたちの熱意をCD売上に結びつけ、音楽の人気へと変換した。旧態依然としたオリコンのシステムを使うことで、コアファンによる人気を一般化したのである。つまり、“AKB商法”は、“人気錬金術”のシステムでもあった。
“AKB商法”は見事に機能して、AKB48は10年代前半に“大ヒット”を続けた。だが、10年代中期を過ぎたあたりから風向きが変わる。そのポイントは4つある。
オリコンランキングの終焉
ひとつは、音楽人気を計る基準がビルボードチャートに変わったことだ。オリコンが2018年末までCD売上のみのランキングだったのに対し、ビルボードはCD販売だけでなく、音源ダウンロード販売やストリーミングサービス、動画再生数など複合的な指標を用いて曲単位でチャートを構成する。現在は8項目の指標からなり、その比重は毎年変えられている。
このなかには、PCへのCD読み取り数を意味するルックアップもある。複数枚購入を促進させる“AKB商法”などからの影響を抑制し、音楽が実質的に聴かれた程度を計るための指標だ。
地上波テレビをはじめとする多くのメディアは、10年代中期頃からオリコンからビルボードに切り替え始めた。オリコンでは上位に来るのがAKB48やジャニーズ、アニメソングばかりとなってしまったからだ。特典目当てにCDを購入するコアなファンの熱意がランキングに強く反映されるオリコンは、音楽メディアが多様化するなかで楽曲の人気を計る基準としては機能不全となっていたのだ。
AKB48は、2016年まではビルボードでも上位を占めていた。しかし、2017年以降にランクが徐々に落ちていく。ビルボードがチャート指標の比重を変えたからだ。実際、この3年で音楽需要はCDからストリーミングへかなりシフトしている。ビルボードはリスナーの音楽環境に適応しているのだ。
結果、AKB48グループは発売初週こそビルボードではトップになっても、翌週以降は大幅に順位を下げるようになる(これは一部を除いてネット対応していないジャニーズの多くも同様だ)。
この音楽ランキングのルール変更によって、AKB48は“人気錬金術”ができなくなった。
“ポスト指原”を生み出せなかった
次に、AKB48人気の退潮要因として挙げられるのは、指原莉乃など中心メンバーの相次ぐ卒業・離脱だ。
指原は、2009年から2018年まで10回おこなわれた選抜総選挙で4回もトップに立つほどの人気だった。前田敦子や大島優子を中心とした初期の人気メンバーが卒業していった後に、AKB48を支えた存在だった。そんな指原が2019年4月に卒業した。2018年の総選挙にも参加せず、卒業は既定路線だった。
残されたメンバーに、指原の穴を埋める存在はいなかった。2018年の総選挙で1位となったSKE48の松井珠理奈の人気は一般化せず、韓国のオーディション番組『PRODUCE 48』を途中降板した後に、体調不良で活動を休むことが増えていった。
『PRODUCE 48』で人材が流出
人気メンバーとして期待されていた宮脇咲良は、同じく『PRODUCE 48』を機に韓国に渡り、IZ*ONEのメンバーとなってK-POPの世界で大活躍をしている。2021年4月までの期間限定での活動ではあるが、IZ*ONEはK-POPのガールズグループのなかではBLACKPINKとTWICEに次ぐ人気を維持している。
また、同じ番組でファイナルまで残った高橋朱里も卒業して韓国に渡り、Rocket Punchの一員としてデビューした。高橋は、次期総監督との呼び声も高かった存在だ。秋元康がプロデューサーのひとりに名を連ねた『PRODUCE 48』は、結果的に人材の流出に繋がった。
2019年9月には、新たなスター候補として当時17歳の矢作萌夏をセンターに抜擢する。が、その1ヶ月後に矢作は卒業を表明。大きな期待を背負った彼女がセンターを務めた曲が「サステナブル」だったのは、もはや皮肉のようですらあった。なお、現在芸能界から姿を消した矢作は、大手プロダクションに移り再デビューの準備をしているという噂があとを絶たない。
このように主要メンバーの離脱で人気が減退するAKB48に対し、人気が上がっていったのは乃木坂46や欅坂46などの坂道グループだ。そもそもAKB48のライバルとして誕生した坂道グループだったが、違いも多くあった。各グループのコンセプトが明確であり、メンバー同士が総選挙などで競い合うことはなく、そしてルックスが重視されてメンバーは選ばれた。同じなのは握手会を行い、CDの複数枚購入を促進するビジネスモデルだ。
若いファンはAKB48から坂道グループに移っていった。乃木坂46の清楚さに惹かれるファンもいれば、欅坂46の思春期的なコンセプトに共感するファンもいた。AKB48グループが見せてきた競争よりも、よりシンプルなグループをファンは求めた。
“雑な運営”が明らかになったNGT事件
3つ目は、2019年1月に発覚したNGT48の不祥事だ。メンバーのひとりがファンに襲われた事件は、運営会社・AKS(現ヴァーナロッサム)の事後処理の不手際によって状況がひどく悪化した。
この一件は、AKB48グループの社会的信頼を失墜させた。明るくて楽しいエンタテインメントを提供してきた日本トップのアイドルグループが、きわめて雑に運営されていることが明らかになってしまったからだ。
AKS社の記者会見中に被害を受けたメンバーがTwitterでリアルタイムに反論したり、第三者委員会による調査報告の会見が行われなかったりするなど、AKSの対応はきわめて杜撰だった。そうした姿勢がさらにメンバー同士の亀裂を大きくし、ファンたちの疑心暗鬼や離反を招いた。
春には、10年続いていた夏の総選挙の開催が見送られた。この不祥事だけでなく、前年までにテレビ視聴率は低落傾向にあり、スポンサードは簡単ではない状況だった。それに加え、ファンたちの投票が運営側の期待とは異なる結果(被害を受けたメンバーが上位に来る可能性など)を導く可能性もあったからだと推察される。この春(3月いっぱい)には、冠番組の終了も相次いだ。
「会いに行けるアイドル」の欠陥
だが、この事件は「会いに行けるアイドル」という特有のコンセプトが生じさせてしまったことでもある。ファンがメンバーの住むマンションにまで押しかけたのは、直接コミュニケーションを取ることが生じさせた勘違いに端を発する。つまり、AKB48の基本的なコンセプトの欠陥が露わになってしまったのだ。
もちろん、当初このコンセプトは大いなるアドバンテージだった。アイドルとの直接的なコミュニケーションが引き起こす一部のファンの熱狂が、大きな渦を描いて拡がっていく──00年代後半から10年代前半にかけて、それはSNSなどネットでのコミュニケーションによって増幅されていった。
プロデューサーの秋元康は、AKB48グループを学校のようなものと見立てていた。運営側が強く指示を出すことなく、メンバーたちの自主性に任せる。放任的なその自由度こそが人気につながると読んでおり、実際に10年代前半まではそうだった。フジテレビの『テラスハウス』がヒットするまでは、AKB48は高校野球と並んで日本を代表するリアリティーショーだったからだ。
人手不足はかねてから指摘されていた
しかし、10年代中期以降はSNSやネットがマイナスに働くことになる。ファンたちは表には見えないところで独自の情報網を築き、メンバー個々人の情報をやり取りするようになる。NGT48メンバーが襲われた事件は、その末に起きたことだ。
AKS社は、そうしたファンたちのコミュニケーション状況の変化に対応できなかった。運営側の人手不足はかねてからファンにも指摘されていたにも関わらず、マネージャーを増やすことはなく、ケア体制も整えることなく事件が起きてしまった。
最終的にこの一件は、事実関係がきわめて不明瞭なまま、AKS社が加害者のファンふたりに民事訴訟を起こし、今年4月に和解することで決着した。そしてこの4月には、AKSは社名をヴァーナロッサムに変え、AKB・HKT・NGTの各グループの運営から撤退。海外の48グループとIZ*ONEの国内活動のみに専念することになった。
NGT48の不祥事は、総選挙の中止だけでなく社名変更やグループ運営からの撤退など、大きなダメージをAKSに残したのだった。
2020年に発売されたCDは1枚だけ
そして最後は、新型コロナウイルスの直撃だ。もちろんこれはアイドルグループだけでなく多くの業界に打撃を与えているが、AKB48グループにとってはより大きなダメージとなっている。「会いに行けるアイドル」にとって、握手会やライブは感染リスクとなるからだ。
メジャーデビューした翌年の2007年から2018年まで、AKB48は年に4~5枚のペースでCDシングルを発表してきた。前述したように、それらには握手券や総選挙の投票券が封入されて発売された。しかし、2019年は総選挙開催が見送られたこともあり2枚のみ、そして2020年は3月の「失恋、ありがとう」だけとなった。コロナ禍で握手会を再開できないまま、2020年を終えることとなった。
新型コロナの拡がりは、だれにとっても不運であることに違いない。だが、AKB48をはじめとする、メンバーのパーソナリティに重心を置く日本のアイドルグループにとっては、より大きなダメージとなっている。
坂道グループも例外ではない。乃木坂46も2020年に発売したCDシングルは1枚のみだ。配信のみのデジタルシングルは6月と7月に2作発表したが、ビルボードチャートでは「世界中の隣人よ」が最高23位、小室哲哉作曲の「Route 246」は最高10位と伸び悩んだ。音楽の人気としては、乃木坂46もこの程度だった。結果、乃木坂は昨年9位だったビルボードチャートの年間トップアーティスト20位圏内からも落ちてしまった(AKB48は昨年すでに20位圏内から落ちている)。
冒頭で指摘したように、AKB商法とは一部のファンの熱意をCD売上によって一般化する“人気錬金術”を指していた。それは、乃木坂46でも同様だったということだ。もし本当に音楽の人気で勝負できるならば、コロナ禍でライブ活動や握手会ができなくとも、大きなダメージにはならないからだ。
オリコンからビルボードへ、主要メンバーの卒業・離脱、NGT48の不祥事、そして新型コロナの直撃──その延長線上にあるのが『紅白』落選だ。それは、必然的に訪れた展開だ。
11年連続出場していたAKB48の『NHK紅白歌合戦』落選。それが、この5年ほどに生じた4つの要因の結果であることは前編「紅白落選も必然だった…AKB48が急速に『オワコン化』してしまった4つの理由」で解説した。
広く使われるようになったビルボードチャートは握手券など特典付きCD販売による“人気錬金術”=“AKB商法”を機能不全とし、指原莉乃などの主要メンバーは卒業・離脱、ファンがメンバーを襲うNGT48の不祥事が生じ、そして新型コロナの直撃によって“AKB商法”が吹っ飛んだ──それがAKB48凋落のプロセスだ。
この後編では、そんなAKB48と日本の音楽業界の未来について考えていく。(全2回の2回目/前編を読む)
AKB48(2012年撮影) ©時事通信社
AKB48(2012年撮影) ©時事通信社
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秋元康は何をハッキングしたのか?
AKB48の前途は多難だ。
オンライン握手会などをやっているグループもあるが、それがどれほど実際の握手会の代替となるかは見えない。たとえファンがそれで納得してCDを大量購入し続けたとしても、ビルボードチャートではそれが人気の証とはならない。“人気錬金術”はもはや機能せず、そのタネも明かされた。
結局、秋元康がAKB48でやったのは、古いメディア(CD)から新しいメディア(インターネット)に切り替わりゆく過渡期に、機能不全となりゆく人気指標(オリコン)をハッキングし、その“人気錬金術”(AKB商法)でギョーカイ(音楽、テレビ、芸能界)を占拠したことだった。
前田敦子は2012年にAKB48を卒業 ©getty
前田敦子は2012年にAKB48を卒業 ©getty
AKB48は劇場を基盤にインターネットを積極的に活用していたように見えたが、結局のところは従来のメディアが弱体化していく混乱期にその隙を突いたにすぎない。CDや地上波テレビなどのレガシーメディアが、完全にインターネットに相対化された現在においては、同じ手法は機能しない。
K-POPが人気を拡大しはじめた
一方、こうした2010年代後半以降に人気を拡大させ続けてきたのがK-POPだ。ガールズグループでは、2017年からのTWICEとBLACKPINK、2019年からは秋元康も携わっているIZ*ONE、そして日本で生み出されて今年大ヒットしたNiziUがそうだ。
なかでもNiziUは、メンバーのほとんどを日本出身者とし、オーディション番組でメンバー個々に親しみをもたせて、日本のマーケットに強く訴求した。加えて、日本のアイドルではほとんど見られない高いパフォーマンス能力を備え、楽曲もグローバル・スタンダードに近いダンスポップを日本で受け入れられる程度のハードルに設定して送り出してきた。
NiziU『Step and a step』(エピックレコードジャパン)
NiziU『Step and a step』(エピックレコードジャパン)
AKB48がメンバーのパーソナリティに基盤を置いてファンに訴求しているのに対し、NiziUは両方の要素を兼ね備えているハイブリッドだ。人気が出るのは当然だ。
K-POPがやってきたことはシンプルだ。インターネットにアジャストするのはもちろんのこと、もっとも重点を置いているのは、ちゃんと音楽を創り、しっかりとしたパフォーマンスができるメンバーを揃えることだ。BTSも含めK-POPが続けてきたのは、このシンプルかつ基本的な姿勢──“音楽をちゃんとやるアイドル”だ。
AKB48やジャニーズなど、日本のアイドルは音楽やパフォーマンスを長らくおろそかにしてきた。オーディション番組『PRODUCE 48』のファイナリストでもあった高橋朱里(当時AKB48)は、筆者のインタビューに対して「『自分はAKB48でこれをやってきたから、これができる』ということは何もなかった」と話した(「『PRODUCE 48』最終回でデビューを逃した高橋朱里がいま思うこと」2019年1月21日『現代ビジネス』)。当事者が認めるほどに、その差は大きい。
日本の「アイドル戦国時代」は終わった
松田聖子や中森明菜などが人気だった1980年代中期までは、アイドルにも十分な歌唱力が求められ、それによって人気も決まっていた。しかし80年代中期以降、右肩上がりに成長するドメスティックなマーケットに安住した結果、アイドルには音楽やパフォーマンスの質がさほど求められないようになっていく。しかも、その端緒となったのは秋元康が手掛けたおニャン子クラブだ。
以降、長らくアイドルに必要とされたのは、メンバーたちのひととなりや、バラエティ番組でのトークの能力だった。1989年に『ザ・ベストテン』が終了した後、地上波のプライムタイムでは『ミュージックステーション』(テレビ朝日)や『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ)のように、芸人がMCをし、トークにも重点が置かれた番組しか続かなかったのもそのためだ。
大島優子は2014年にAKB48を卒業 ©文藝春秋
大島優子は2014年にAKB48を卒業 ©文藝春秋
しかし、平成とほぼ一致するその文脈がそろそろ終わろうとしている。K-POPという黒船が怒涛のように押し寄せているからだ。すでにTWICEやBLACKPINKの人気は、同じく女性ファンをターゲットとしていたフェアリーズとE-girlsを終焉に追い込んだ。さらにNiziUは、ドメスティックな空間で競い合っていた日本のアイドルシーンを一瞬で変貌させた。内戦状態だった日本の「アイドル戦国時代」は、韓国から来た黒船の大砲一発で吹き飛んでしまった。
こうしてローカルな平成は終わり、グローバルな2020年代が幕を開けた──。
日韓で別々にプロデュースされているIZ*ONE
K-POPの日本進出は、その存在自体がAKB48などにとっては新たな未来の示唆となる。答はすでに明示されている。グローバルマーケットに適応できる音楽をちゃんと創り、メンバーたちはしっかりとしたパフォーマンスをすること──これだけだ。ソリューションはもう見えている。
もちろん、そのハードルはきわめて高い。K-POPが20年かけて培ってきたことを一朝一夕にはクリアできないだろう。しかし、現在の打開策はそれしかない。
IZ*ONE ©getty
IZ*ONE ©getty
韓国と日本のアイドルの音楽における人気を考える際、非常にわかりやすい指標となるグループがある。同じメンバーで同一グループでありながらも、日韓でべつべつのプロデュースをされているIZ*ONEだ。2019年の日本デビュー以降、日本でのプロデュースを手掛けているのは秋元康だ。
その目安となるのは、YouTubeにおけるIZ*ONEのミュージックビデオの再生回数だ。それは以下のようになる。
表1. YouTubeにおけるIZ*ONEのミュージックビデオの再生回数
表1. YouTubeにおけるIZ*ONEのミュージックビデオの再生回数
発表時期が異なるので新しい曲ほど再生回数は少なくなるはずだが、表を見てわかるとおり韓国語曲が日本語曲を圧倒している。今月発表されたばかりの韓国語曲「Panorama」は、2年近く前に発表された日本語デビュー曲「好きと言わせたい」をすでに追い抜いた。
K-POPとの圧倒的な差を埋められるか?
この再生回数に、繰り返し聴きたい(観たい)と思わせる楽曲(MV)の力が反映しているとシンプルに捉えれば、その差は歴然としている。
日韓のこの違いは、IZ*ONEのメンバーにも顕れている。HKT48の活動を中断し、2年半の限定で韓国に渡った宮脇咲良は、7月に自身のラジオ番組で「腹筋ができた」と話した(bayfm『今夜、咲良の木の下で』2020年7月8日)。それまで7年間もHKT48で活動していたにもかかわらず、2年弱の韓国の活動で身体に変化が生じたのである。もちろんそれはダンスの質や日頃のトレーニングの結果だ。
【動画】IZ*ONEの最新曲「Panorama」MV
AKB48がNiziUやK-POPと音楽的に伍してやっていくには、楽曲の制作に加え、メンバーたちのトレーニングまでしっかりする体制を整えなければならない。こうしたことができるかどうかの勝負となる。それができないのであれば、これまでどおりパーソナリティを軸とし、ローカルアイドルとして小さく細く続けるしかない。もちろんそれでAKB48のような大所帯を今後も維持できるかは、わからないが。
“AKB商法”はドーピングでしかなかった
K-POPの勢いは、AKB48だけでなく、他の日本の音楽系プロダクションにもダメージを与えつつある。
LDHはE-girlsを解散し、90年代にSPEEDを生んだライジングのフェアリーズは活動停止となったことはすでに触れた。エイベックスは、3年前に竣工したばかりの自社ビルを売却し、多くの社員のリストラをする予定だ。嵐の活動休止を控え、他グループからも離脱が相次ぐジャニーズは、ネット対応したSixTONESとSnow Manが好調な滑り出しをしたことで、盛り返す兆しがやっと見えたあたりだ。
握手会が当面できず、CDがいま以上に売れることがないなかで、音楽系プロダクションやレコード会社は業態の根本的な転換を求められている。しかし、AKB商法の反動はおそらくとても大きい。ビジネスモデルをなかなか転換できなかった音楽業界は、いまだに売上の7割ほどをCD・DVD販売(フィジカル)に依存している。音楽売上の半分以上をフィジカルが占めるのは、4年前からもはや日本だけだ。
2013年にリリースされた『さよならクロール』(キングレコード)。初動売上は歴代1位の176.3万枚を記録した
2013年にリリースされた『さよならクロール』(キングレコード)。初動売上は歴代1位の176.3万枚を記録した
いつかは終わりを迎えるにもかかわらずCD販売に依存してきた日本の音楽業界にとって、握手券をつけてCDを延命させた“AKB商法”は結局のところドーピングでしかなかった。
20年代の日本の音楽業界とは、10年代にキメ続けたドーピングの副作用と闘う時代だ。ソニーミュージックは坂道グループを手がけながらも、K-POP大手のJYPエンタとも手を組んでNiziUを大成功させつつある。吉本興業は、韓国大手の制作会社CJ ENM傘下のMnetと組んでJO1を成功させている。K-POPに助けてもらうレコード会社や制作会社こそが、20年代に生き残れるのかもしれない。
提供元:ヤフーニュース
参照URL:https://bunshun.jp/articles/-/42516
メンバーが代替わりしていって、かつてのヒット曲を歌う場面しか思い浮かばない。
かつてのヒット曲は聞き飽きた感があるし、それを歌っているのが、全然知らない女の子たち。現況のままでは、世間のニーズがないのは致し方ない。
返信40
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******** | 4時間前
人数増やしすぎなんだよ。
ルックスもポテンシャルも低い人間を大量にアイドルにしても人気は出ない。
グループの印象がただ薄まるだけ。
結果メディアにも出れないしお茶の間にも定着出来ない。
しかもそのグループ内部で戦わせた結果グループ仲も悪くなり、人数が増えればプライベートの管理も出来ない。
そもそも破綻するグループ運営をしてるんだよ。
返信31
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yas***** | 4時間前
世代交代の失敗でしょ
卒業するべき人がせずに枠を奪う。
センターがスキャンダルで辞める。
テレビの露出不足
個人の知名度不足
中堅メンバーの影の薄さ。
誰が誰だかわからない個性のなさ。
返信15
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ina | 4時間前
一般人から見ると、手越くんとの写真が出た柏木由紀さんが残り続けて、アイドルのお手本のような渡辺麻友さんが去らなければならなかった事が大きいと思ってしまいます。
返信7
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ぷに子 | 4時間前
神セブンの卒業でオワコン化した気がする。
指原に王道アイドル感は感じない。
努力しても報われる世界じゃない。
返信20
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tak***** | 4時間前
直接的な原因はNGT事件だけど、
結局これは元を辿れば総選挙。
ノーマークの荻野が
一気に有名になった事で解るように
それだけ大きなイベントになってしまったし
それだけ大きなイベントの組織票を
持ってる奴が力を持ってしまった。
事件で荻野の躍進のからくりが
解ったのは皮肉やけどね(笑)
その少し前の最後の総選挙も
忖度バリバリだったのと、
松井の裸の王様ぶりが露呈してしまい
格好のエサになった事かな。
後は指原がもう少し早く
殿堂入りしておけば良かったかな。
まあ人気商売なんて
いずれ廃れるんだから
10年は良くやった方やろ。
返信10
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scy***** | 4時間前
柏木由紀が、お笑い番組で、同じ曲同じダンスは正直飽きたし盛り上がらないのよ!って言ってたね。ネタではあるにせよ正直、本音だと思う。本家が飽きたって言ってるのなら、ファンも飽きてくるのは当然じゃないか?もう飽きたのなら、一度解散するのもいい。今のメンバーで新しいグループ名を付けて新鮮な気持ちで新たにスタートするのもいいと思う。
返信4
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98
s******** | 3時間前
正直、AKBを揶揄する人間も、いわゆる「神7」って言葉が言われていた頃の
AKBならば、曲を聞いたりカラオケで歌う事も多々あっただろう。
あの頃は、握手商法はあったとしても、トップアイドルにふさわしい活躍だった。
ヘビロテやフラゲ、クッキーの頃は国民的人気ソングと言われても
アンチも認めざるを得ない状況だったと思う。
しかし、神7を含めて初期メンバーが卒業したあとは惰性で熱心なオタだけが
支えている状況で、ある意味で初期に戻ったような人気に。
まぁ、モー娘。だって初期の主要メンが全員いなくなった後は、
オタ専って感じの活動だし、10年も続いたのは女性アイドルなら十分だろう。
返信6
796
104
dek***** | 4時間前
K-POPをライバル視する必要はないと思う。それより急激に人数を増やし、支店を作ったことでメンバー一人一人の魅力や長所を伸ばすケアが疎かになったことで、ファンの間でも「誰これ?」状態になってしまったことが原因かも。HKTが急激に伸びたのは、指原が百貨店のMCを務め、各メンバーを掘り下げた結果だと思う。「会いに行けるアイドル」という身近な存在なコンセプトから露骨に単なる集金プログラムにコンセプトが変わってしまったのが見透かされたからだと思う。
返信7
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93
鬼滅の八重歯 | 4時間前
メンバーチェンジはアイドルグループのターニングポイント。グループ自身は存続するが全盛期の人気が失われるので禁断の果実。凋落の存続を選ぶか、栄光のまま終焉するか。