効率的な勉強法に必須の「概要から入る」ことは、
つまり右脳勉強法です。
もちろん右脳としても、
脳梁で常に連絡を取り合っているので、
左脳と完全に切り離すことは不可能です。
文字を読むさいは、
左脳が主に使われますが、
同時に右脳も意識的に働かせていきましょう!という意味です。
細かい部分だけを読んだり暗記したりしていたのでは、
脳内に十分な理解がえられません。
そこで、
「全体を俯瞰できるような、
平易で簡単な文章」を何度も読むことによって、
左脳とともに「右脳も」働かせ、
まずは脳内にイメージをつくっていくべきです。
たとえば歴史(日本史や世界史)の教科書でも、
いきなり人名や年号、
事件名を重要視することはなく、
まずは全体の「流れ」に注目すべきなのです。
とはいっても、
受験勉強や中間・期末テストに対して
気持ちが焦っている人は、
どうにも効率的な勉強ができなくなり、
細かい部分にばかり目が行きがちになるのかもしれません。
そういったときは、
できるだけ速く文章を読むことです。
速読ですね。
速く読むことから、
細かい部分で気に掛かることはなく、
概要だけをくみ取っていくことができます。
このようにして概要理解ができてから、
そのあとに思う存分「熟読」していけばいいのです。
意識して速く読めば
概要理解がしやすくなり、
ゆっくりと読めば、
詳しい内容に目が行きやすくなる、
ということです。
なお最初から、
細かい部分まで記してある分厚い受験参考書を選んでしまうと、
いくら速く読んだからといっても、
言うことが分からないことがあります。
話される用語自体が難しいことから、
というか速く読むほどに意味が通じなくなるのです。
ですから最初の参考書選びの段階で、
できるだけ薄い本を選び、
平易な表現を使ったものを買うべきです。
また、日本史を例にとると、
あえて小学生の教科書の活用によって、
概要が理解しやすくなります。
英語がどうしても苦手な高校生だったら、
中学英語からやり直すと、
英文法が難しくなくなります。
そのほか、歴史の漫画を使うという方法も、
効率的な勉強の仕方として有効です。
今は勉強用の、
いろいろな漫画が出ています。
イラストがイメージ化を手伝ってくれるので、
簡単に概要理解をしていくことができます。
また肩ひじ張らずに、
リラックスして読めるので、
どうしても勉強のやる気が出ないという人にもオススメの方法です。
同じ考えで、
youtubeの動画やテレビの時代劇を観ることも使えます。
以上のように、まずは基本から、
簡単なところから始め、
ゆっくり難しいこと、細かい内容に入っていく・・・
これが脳の性質に
のっとった効率的な勉強方法といえるのです。