受験の学習方法というと、
来る日も来る日も、
毎日3時間とか5時間とか、
あるいは7時間とか
勉強しなければならないというイメージがあります。
たしかに難関の高校や大学に合格するためには、
そのくらいの勉強は必要になります。
しかし、人間はロボットではありません。
受験計画どおりに進めることも大切ですが、
それではストレスばかりが溜まってしまう危険があります。
人間の脳には、
単調さを嫌うという特質があります。
同じような流れ、
同じようなテンポを感じると、
脳は刺激に鈍感になり、
眠気やあくびが出てきます。
マンネリ化すると、
「勉強しているつもり」になって、
実際には理解や記憶が進んでいない、
ということになりがちです。
こういった落とし穴にはまらないためには、
毎日の学習方法を、
緩急のあるものにしていくことが欠かせません。
たとえば1週間のうち、
日曜日だけは、
まったく勉強しないと決める。
その日だけは思う存分遊んで、
ストレスを解消し、
明日からの勉強に備えるわけです。
このような日を設ければ、
その日がやってくるのが楽しみになり、
受験勉強に拍車がかかるというメリットがあります。
しかし、なかには
全く勉強をしない日を設けると、
不安になってしまい、
かえってストレスがたまってしまう、
という人がいるかもしれません。
何かやっていないと落ち着かないわけです。
こういった場合は、
学習方法にメリハリというか、
緩急をつけるようにします。
たとえば3日くらいは、
毎日5時間の受験勉強をする。
そして次の日は、
少なめにして3時間の学習にとどめる。
翌日からは、
また3日連続で5時間の勉強をしていく。
このリズムの繰り返しです。
あくまで一例です。
試験当日まで
5時間とか7時間とか、
ずっと毎日、「同じ量の時間の勉強」をしていると、
知らないうちにストレスや疲れが累積してしまう可能性があります。
そこで、
うまい具合に緩急のリズムをつけ、
ストレスを発散させていくわけです。
しかも毎日、かならず勉強は進めていくわけですから、
不安感も最小限にできます。
”毎日、進んでいるんだ”という充実感と安心感があります。
1週間に1日だけ、
まったく勉強しない日を設ける学習方法だと不安という人は、
「勉強をつづけながら、同時に休憩もできる」という、
この学習方法を採用してみてはいかがでしょうか。
3日間連続の「全力の勉強」で
単調さと疲れが出てきたところで、
「1日だけ、ちょっと緩めた学習」をすれば、
マンネリ化を排除できます。
すると海馬からシータ波が出やすくなり、
集中力や記憶力、
勉強のやる気を高める効果を期待できます。