「薄毛の原因は頭皮の脂肪」
私たち薄毛を気にする男性としては、
この手のCMや雑誌などの広告を目にすると、
読まずにはいられませんよね。
それぐらい「当たり前」として、
薄毛の原因と頭皮の脂には、
密接な関係があるとされているのが一般論です。
中には、『専門医』なる人が登場して、
頭皮の脂を原因としたシャンプーや育毛剤の宣伝に一役かっています。
しかし、そもそも頭皮の脂は薄毛の原因なのでしょうか?
頭皮の脂が薄毛の原因とされたのは、2世紀も前の誤った仮説
頭皮の脂が薄毛になると言われたのは、
19世紀に立てられた誤った仮説だそうです。
(板見 智著 専門医が語る毛髪科学最前線より)
誰が言い出したのかも分かっていないそうです。
確かに某育毛サロンなどでは、
マイクロスコープで頭皮の毛穴を、
「たくさん詰まっていますね?」と必ずチェックします。
毛穴に皮脂が詰まっていると、
“毛根が呼吸できない”
“毛が埋もれて生えにくくなる”のようなことを言われ、
なんとなく納得してしまいます。
しかし、これは根も葉もないデタラメです。
毛根へ酸素を送るのは“血液”の役目ですし、
以前、それこそテレビで詰まった皮脂を持ち上げるように、
髪が生えてくる映像を見たことがあります。
頭が脂っぽい人でもフサフサの方もたくさんいますし、
皮脂が薄毛の原因になるということは、
間違った情報だということがよく分かりますよね。
薄毛になる本当の原因を知ろう
しかし、この皮脂過多が、
まんざら薄毛と関係ないということもありません。
確かに直接薄毛に関係はなくとも、
皮脂が過剰に分泌される原因の一つが薄毛の原因と同じだからです。
この皮脂の過剰分泌の原因は、
主に“男性ホルモンの増加”で起こるとされています。
薄毛、特におでこの生え際から薄毛になる原因は、
「男性ホルモン」と「5αリダクターゼ」が合わさって、
できる「ジヒドロテストステロン」だとされています。
ですから、“頭皮が脂っこくて薄毛になる”のではなく、
“薄毛の人に頭皮が脂っこい人が多い”ということが本当のところです。
では、どのようにすれば、
男性ホルモンを抑制することができるのか、問題はそこにあります。