「他人からよく思われたい」と思うのは
人間の本能なのでしょう。
だから努力するし、
時に嘘をついて
自分を大きく見せようとします。
自分がすごい存在であることをアピールできれば、
周りの見る目も扱いもいい方に変わってきます。
良い仕事も舞い込むし、
異性からも同性からもモテるでしょう。
人からバカにされることもなくなります。
世間に自分を売り込めば得することがいっぱいなのです。
しかしいくら自分を大きく見せたくても、
たいていの人は嘘をつくことに抵抗があると思います。
そういう人にとって
便利な会話術を紹介します。
相手の誤解を誘うように
少し言葉足らずに話してみてください。
相手は想像力を働かせて、
勝手に解釈してくれます。
たとえば次の文章を見てください。
○○に入る言葉は何でしょう?
「田中くん、27歳の○○おめでとう!」
△△に入る言葉は何でしょう?
「人生のパートナーは君以外考えられないんだ。△△してくれないか!」
この文章を読んで
多くの人が○○や△△の部分を容易に想像できたと思います。
念のため正解をいうと、
○○には「誕生日」、
△△には「結婚」が入ります。
人の頭は優秀です。
虫食いになって
足らない情報があっても自然と補足して理解しようとします。
雑談の中でこの性質を利用すると、
偽ることなく格好をつけることができます。
たとえば相手から質問をふられました。
雑談でなにげなくこんな話題が出たとして・・・
「ヨーロッパ行ったことある?」
もしあなたがヨーロッパに行ったことがなければ、
普通はその事実をそのまま告げるでしょう。
嘘偽りなく伝えた話し方
「ヨーロッパって行ったことないんだよね」
別に問題のないやり取りですが、
もしあなたがヨーロッパに行った経験がないことに
劣等感に感じていたら
「行ったことない」と自信を持って伝えられないでしょう。
「行ったことあるよ」と嘘をつくことにも抵抗があるなら、
次のように伝えるといいでしょう。
説明不足にして相手に想像させる話し方1
「今年はヨーロッパ行ってないな」
こう言われたら、
聞き手は「過去には行ったことあるのだな」と
勝手に推測してくれます。
誤解なく伝えるなら
「ヨーロッパ行きたいと思っているけど、
今年も行けなかったな」といった言い回しのところを、
わざと言葉足らずにしました。
その結果、相手の勘違いを招いて、
嘘をつかずに思い通りの印象が与えられています。
「忙しいの?」と言われて、
本当は暇だけど、忙しさをアピールしたいなら、
説明不足にして相手に想像させる話し方2
「最近は少し暇だね」
と言えばいいでしょう。
「最近は」という言葉によって、
普段は忙しい人なのだと勘違いさせられます。
偽らずに充実した日々を送っていることをアピールできます。
嘘はよくありませんが、
バカ正直に答えて、
自分の価値を貶めるのはもったいないことです。
仕事上での誤解を招く表現は、
周りに迷惑をかけるので控えるべきですが、
雑談なら許されるでしょう。
もし話を掘り下げられても、
冗談として切り抜けることができます。