相手のふとした言動は新しい会話のきっかけになります。たとえば相手があくび一つしただけでも、睡眠の話題や昨夜の過ごし方に会話を広げることができます。
気になる言動を見つけ新しい話題をふるさい、気の利いた一言が言える話術が身に付けば、相手を喜ばすチャンスはいくらでも生まれます。ありがちな言動、シチュエーションをいくつか想定して気の聞いた会話例を紹介します。
・あくびをしている人への気の利いた一言1
会話例
相手 「ふぁぁぁぁ(あくび)」
あなた「寝てないの?」
相手 「ああ、3時間くらいしか寝れなくって」
あなた「よく起きてられるな。俺なら寝てるぞ。精神力半端ないな」← 「俺なら寝てる」とへりくだることで「精神力半端ないな」が際立つ。
あくびをした人に対して一番していけないのは、スルーすることです。あくびをする人の中には「寝てないこと自慢」をしたい人がたくさんいます。めんどくさがらず、相手のあくびと向き合ってください。それが思いやりであり、気の利いた一言を言うための第一歩です。
今回の会話例は、相手の睡眠時間が短い場合の切り返しでした。つぎは相手の睡眠時間が長かった場合です。
・あくびをしている人への気の利いた一言2
会話例
相手 「ふぁぁぁぁ(あくび)」
あなた「寝てないの?」
相手 「8時間くらい寝たんだけどなぁ」← 一般的に十分な睡眠時間。
あなた「そうか、8時間じゃ疲れが取れないくらい、充実した生活送ってるんだね」
上の台詞ではしっくりこない怠惰な生活を送っている人には、次のような切り返しもいけそうです。
・あくびをしている人への気の利いた一言3
「やっぱり人間そのくらいのゆとりが欲しいよな。幸せそうでうらやましいよ」
よく考えると「???」な感じもしますが、「うらやましい」とへりくだることで気の利いた一言になります。
普段はメガネをかけているのに、たまにコンタクトをつけてくる人がいます。そんな人に対する気の利いた会話例です。
・メガネの人がコンタクトレンズだったときの気の利いた一言
会話例
あなた「えーっと。○○(相手の名前)、・・・だよね??」
相手 「そうだよ!!」
あなた「えー、びっくりした!すごくいいよ!!そんな顔してるんだな。メガネないほうが絶対いいよ!!」
ベタですが、素顔が素敵だと言われれば誰でも嬉しいものです。効果的です。最初は誰だか気づかない振り、気づいたら興奮気味にほめるといった演技力も重要になります。
・計算が早い人への気の利いた一言
「次世代コンピューターか!!」
「電卓か!!」ではまったく効果がありません。「次世代」という、よくわからないけどすごそうな言葉に相手は気をよくするでしょう。
・熱く語っている人への気の利いた一言
「なんかこっちまで熱くなってくるな。惹きこまれるよ」
注意深く観察すれば、相手を持ち上げるポイントはいくらでもある