ほめることは楽しく会話をする上で基本の会話術です。相手が喜べば、会話も盛り上がるし人間関係も円滑にできます。雑談でもビジネス上の会話中でも、ほめるチャンスがあればどんどんほめてみましょう。
ほめたら相手に喜んで欲しいものです。でも不十分なほめ方だと、相手は心から喜べません。ありがちな間違ったほめ方は、相手の持ち物だけをほめて、相手をほめないことです。
相手の持ち物をほめることは最も簡単で、ほめなれていない人も少ない緊張で実行で着る会話術です。ほめられた相手は間違いなくうれしく思うでしょう。かっこいい服やブランドのバッグはみんなに見て欲しい、自慢したいという思いがどんな人でも少なからずあるでしょうから。しかし、持ち物だけをほめて、持ち主本人をほめないと「私のことはどう思ってるのよ!」と悲しい気持ちになることだってあります。
持ち物だけほめて本人をほめない話し方例1(雑談シーン)
あなた「ケータイ変えたんだね。」 ←簡単にほめるきっかけは、「気付く」こと
相手 「うん。」
あなた「いいな~私も新しいのに変えたいなぁ。」
相手 「変えたらいいじゃん(自分の話か・・・)」
持ち物だけほめて本人をほめない話し方例2(ビジネスシーン)
あなた「すてきなネクタイですね」 ←簡単にほめるきっかけは、「気付く」こと
相手 「あ~これですか。誕生日に妻からもらったものなんです。」
あなた「プレゼントですかぁ。いいですね。」
持ち物の話をしたら相手にも興味を示してください。人が一番に喜べるのは、自分自身がほめられたときです。本人を上手にほめるせっかくのチャンスですから、逃さずに賞賛してください。持ち物をほめるのは、あくまで人をほめる布石です。
先ほどの会話例を言い換えると次のようになります。
名前を呼ばずにお願い事をした話し方例1(雑談シーン)
あなた「ケータイ変えたんだね。」
相手 「うん。」
あなた「きれいな色だね。○○ちゃん(相手の名前)にぴったりだね!」 ←本人をほめる
相手 「そう?(嬉)」 ←意味が伝わらなくても嬉しい
名前を呼ばずにお願い事をした話し方例2(ビジネスシーン)
あなた「すてきなネクタイですね、すごくお似合いですよ。」 ←持ち物きっかけで相手をほめる
相手 「ありがとうございます。誕生日に妻からもらったものなんです。」
あなた「プレゼントですかぁ。奥さんセンスいいですね!」 ←身内をほめるのも上手なほめ方
ほめ方は大きく二つあります。「似合ってる」と「センスがいい」です。どちらかの意味で相手をほめる話し方ができれば、あなたは好印象をもたれます。持ち物をほめたら、その流れで相手をほめる会話術で、人間関係も円滑になります。