雑談をしている中で、相手が明らかに間違っていること言っていたり、自分の考え方とは、違う考え方を持っていると気づくことがあります。もしそんな発言や考えに出くわしても、それに対して否定することは辞めたほうがいいでしょう。
例えば、次の発言をあなたはどう感じるでしょうか。
何気ない雑談で出た相手の発言。あなたはどう思いますか?
相手 「タクシーで小銭のおつりなんてもらわないよ。もらうなんて常識はずれだ」
年代によってはタクシーを利用して数百円単位のお釣りはもらわない人もいるようです。わたしは一円単位まできっちりもらう派ですが(^^) 。この発言が、あなたの考え方と違う意見だった場合も否定をしてはいけません。
こんな返事はお勧めできません
あなた「なんでもらわないんですか。そんなんおかしいですよ」
それぞれの意見を出し合って、議論すると楽しい雑談になりますが、頭ごなしに否定されると気持ちよく楽しめません。人間関係を円滑に保って楽しく雑談するには、質問をして他の考え方もあると気付かせてあげることです。
こんな返事で自分の意見と違うことに気付いてもらおう
あなた「お釣りはもらわない人なんですか」
こう返事をすることで「そんな考え方があるんですね、違った考え方もありますよね」というあなたの気持ちが相手に伝わります。 返事を返された相手は、「そりゃそうだよ。だって・・・」と自分の考え方を話してくれるかもしれません。訊けばあなたにとっても何か納得する考え方が訊けるかも知れませんし、勉強になります。相手も自分の考え方を話しているうちに他の考え方もあることに気づくかもしれません。
雑談中の会話で、世間一般から見て明らかに間違っている考え方が発言される場合もあります。そんな場合も対応方法は同じです。
世間の常識から考えて明らかに間違っている発言があったとして
相手 「子供の学校の給食費なんて払わないよ。もっと他にに使いたいことあるし」
知っている人が、こんな会話をしていたら、「それは違うぞ!」と考え方を正してあげたくなります。しかし、頭ごなしにそんなことをしたら人間関係がうまくいかなくなる可能性もあります。
相手のことを思えば、時には叱ることも大事だと思います。
そんな時は、相手の言ってることをそのままオウム返しして質問してあげましょう。
意見を否定せずにオウム返しして質問する
あなた「給食費は払わなくていいって思ってるんだね。何で払わなくてもいいと思うの?」
相手 「こっちが頼んで出してもらってるんじゃないし」
あなた「そうなんだぁ。でも、払わない人がいるから給食の質が落ちているってテレビでやっていたけど、それについてはどう思う?」
相手のいった言葉をそのまま繰り返して質問すると、相手に自分の考えが正しいのか間違っているのか再度自分自身で考える機会を与えることができます。人は、他人から自分の考えを否定されると反発しますが、自分で間違えに気づくと考え方も変わります。
相手の意見を否定すると人間関係がギクシャクすることも。楽しい雑談をしたいなら否定はしない。