雑談が得意な話し上手な人を見ると、何も考えずによくもポンポンと話のネタが出るなあー、と感心してしまいます。そんな人に自分もなりたいと思ってはいるものの簡単にまねできるものではありません。
会話下手な人は、話のネタを思い浮かべることが苦手な人が多いようです。雑談なんだから話のネタなんてどうでもいいとは思っているものの何を話していいのかわからない。以前の私もそんな会話下手な人間でした。
そんな時はあらかじめ話のネタを用意しておくといいでしょう。話のネタを決めたら、頭の中で会話している自分をイメージしてみます。会話している場所。朝一番の職場だったり、よく行く公園だったり、普段の生活で雑談が行われている場所をイメージします。そして、その場所で、自分が、挨拶して声をかけるところから、その後の話のネタまでの話し方のイメージ。
一人暮らしだったら声に出して、一通り会話してみて下さい。そしていざ本番に挑む。
はっきり言って、声を出して一人で会話しているところを他人に見られたら変な人に思われるかも知れません。でも、雑談が苦手で、本当に会話下手を克服したいのならぜひやってみてください。
■ひとつの話のネタで、起承転結どこまで用意が必要か
ひとつの話のネタに対してどこまで用意が必要なのでしょうか。
雑談にある程度慣れている人が、話のネタを用意する場合、話のネタのテーマだけを決めて雑談に挑むことができます。新聞でいう見出しの部分だけを頭の中に入れています。
話し慣れている、話し上手な人は話のネタのテーマだけを決める
・友人の結婚式の話
・昨夜、応援していた野球チームが逆転勝利した話
・桜の花が咲いていた話
これだけの準備で、話のネタを進めることができればいいのですが、私が会話下手だった頃は、これだけではどのように話のネタを進めていいのか、わかりませんでした。
雑談は始まるきっかけさえ作ってあげれば相手の反応にもよりますが、勝手にどんどん会話が進んでいくことが多くあります。勝手に話が進むようになれば、会話下手だった私も安心しました。しかし相手が反応を示してくれるまでは、ある程度の会話の流れは用意しておいた方が安心です。
テレビで芸人さんが爆笑トークを披露する「すべらない話」や、お昼にやっている小堺 一機さん司会の「ごきげんよう」のような番組では、自分の身の回りに起こった出来事の起承転結は、事前にすべて用意されています。このような芸としてのエピソードトークは、雑談では必要ありません。 (それでも面白い話のネタを披露したい人はこちらもご覧ください)
あなたが頑張って一通りの話のネタを流れを作り、話のオチまで用意をしても、話のネタを最後まで話させる保障はありません。雑談では会話の途中でも、相手からいろいろな質問も出てきます。その質問に対して答え、応じていくうちに会話が自分の話したい方向とは、違う方向に行ってしまいます。 ですから、雑談の準備に限れば、話のネタの起承転結をすべて準備する必要はありません。
起承転結まで話の道筋を用意するとこんな感じ
起:友人の結婚式に出席した
承:はじめて見る友人の結婚相手の女性
転:きれいな人だな。でもどっかで見た人だな。
結:自分の初恋の人だった!
雑談ではここまで話のネタの準備を用意する必要はありません。このような聞き手が話のネタの最後に「えー!」と惹き込まれるような話はそうそう体験できるものではありません。あったとしても最後まで自分の話のネタを話すことができるかわかりません。
雑談が不安で、話のネタを事前の準備しておきたいのなら、起承転結で言うと「起承転」まででOKです。
先ほどの例だと、
転:きれいな人だな。
この部分まで。
次のような感じで雑談をすれば良いでしょう。
あなた「先日友人の結婚式の出たんだけど、友人のお嫁さん、すごくきれいな人だったんだよ」
ここまで話せば、この話のネタに対して、いろいろな質問が出てくるでしょう。
こんな質問がいろいろ出てくるはず
相手 「友達とは長い付き合いなの?」
相手 「お嫁さんって芸能人で言うと誰に似てるの?」
相手 「友達ってモテる人だったの?」
そして話のネタが変わってしまうこともよくあります。
こんな風に話のネタが変わっていくことも
相手 「最近私の周りでも結婚する人が多いんだけど、男って結婚すると安心するのか、浮気する人が多いんだって。こないだも友人の旦那がさー~~」
雑談は話の展開に予想がつきません。話のネタが変わったら、後はその流れに任せて雑談を楽しんでください。
話題が豊富な人は話のネタを用意する努力をしている。会話下手ならなおさら用意するべき。