雑談を楽しく盛り上げるには、少しの気配りが大事になります。
聞き上手な人は相手と会話をするときにちょっとした気配りを忘れません。例えば質問をするときも、どう声をかけるのが相手にとって答えやすい質問になるのかを考えています。
例えば、こんな会話をします。
雑談中にこんな話のネタが出たとして
相手「休みの日に遊園地に行って来たんですよ」
これに対して、普通に質問するならこんな感じでしょう。
あなた「楽しかったですか?」
このように質問をすると、質問を受けた相手は頭の中で遊園地での楽しい思い出を探し始めます。実際に楽しい思い出があれば話のネタは広がります。もしあまり楽しめていなかった場合、話のイメージを頭の中に浮かべにくくなります。その結果、会話が盛り上がりません。
では、質問の言い回しを少し変えてみましょう。
質問の語尾を少し変えて話します
相手 「休みの日に遊園地に行って来たんですよ」
あなた「楽しかった”でしょ”」
質問の語尾を少し変えるだけで、相手から答えが引き出しやすくなります。楽しかった場合、楽しい思い出を話してくれるでしょうし、そうでなかった場合でも、それに関するエピソードを話してくれるでしょう。
「楽しかったですか?」の質問では語尾の「?」の部分でYesかNoを尋ねています。「楽しかったでしょ」の質問では、語尾に「?」はありません。「何でもいいので遊園地に行って思ったことを自由に語ってください」という気持ちで尋ねているからです。
質問された側が受け取る感覚的な部分が多いので、言葉の説明だけでは、ピンとこないかもしれません。しかし、実際に雑談で使ってみると効果が実感できます。
■会話のきっかけとして使ってみる
この「~でしょ」の質問は会話のきっかけにも絶大な効果を発揮します。
例えば久しぶりに会った人に、声をかけるときには、
「元気にしていましたか?」
と聞くよりは、先ほどの聞き上手な質問のように、語尾に「?」は付けずに、
「元気そうですね」
と言った方がいいでしょう。
毎日遅くまで仕事をしている人には、
「遅くまで仕事大変じゃないですか?」
と聞くよりは、語尾の「?」は付けずに、
「遅くまで仕事大変でしょ」
と聞いてあげた方が仕事に関するエピソードを話しやすいはずです。
■聞きにくい事を聞くときにも使える
聞きにくい事を聞くときも、この質問方法は非常に使えます。
聞きにくいことを質問する話し方例1
「彼氏(彼女)いるんですか?」
↓↓↓↓↓
「素敵なお相手がいるんでしょうね」
聞きにくいことを質問する話し方例2
「どこの学校を卒業されているんですか?」
↓↓↓↓↓
「学生時代から優秀だったんでしょうね」
「~~ですか?」の質問だと、答えを強要されている感じがして相手は答えづらくなります。「~でしょうね」と質問した場は、「?」が無い分、答えを強要している感じがしません。「もし差し支えなければ教えていただけませんか?」と遠慮がちなニュアンスが伝わり、回答を聞きだせる確率がぐっと高まります。
相手に自由に話をして欲しいときは、質問の語尾に「?」は付けずに、質問しているニュアンスを極力消そう。