運動に能力が劣っている人に運動音痴、
すぐ道に迷う人には方向音痴、なんて言い方しますよね。
辞書的な意味では、
「音痴」とは、音楽的理解の乏しいことや、
そのため正しい音階で歌えないことを言う。
転じて(ある方面)に感覚が鈍いこと。
という意味を表しています。
カラオケが嫌いとか苦手って言う人は、
その理由を「自分が音痴だから・・・」って多いのではないでしょうか。
音痴には、「耳が悪い」ことによる音痴。
もうひとつが「慣れない」ことによる音痴です。
「耳」の音痴は、聞いた音をうまく記憶できていない。
「慣れない」音痴は、
自分が出したい音がだせないというのが原因です。
「耳」のほうが、耳が原因なのか、
聞き取る能力(脳)が原因なのかで、
対処に時間がかかるかもしれません。
でも「慣れない」の場合だったら「慣れる」。
慣れれば、歌うことが気持ちよくなるかも。
慣れるためには、
何度も同じ歌を聴いて歌うことですよね。
そういうのにぴったりなのは、そうカラオケ。
音痴だから、カラオケ行かないではなく、
歌うことが好きになるために、
カラオケに行ってみるというのはどうでしょう。
音痴の種類
音痴と一言でくくられていますが、
色々なタイプに分けられるようです。
■音を聞いたときに、その音を理解して記憶することができないタイプ。
■正しい音を実際に声にして出すことができない、
また、自分が出した音が正しい音程がどうか、
判断することができないタイプの音痴。
■音を理解することはできるが、自分の思い通りに再現できないタイプ。
自分は音痴だと思う、言われるけど、
どういうタイプか分かっている人は少ないのではないでしょうか。
楽器は演奏できる、音楽の再現はできるけど、
歌ってみるとはずれているという人は、
音を理解することはできるが、
自分の思い通りに再現できないタイプなのでしょう。
自分の声をコントロールできないということでしょうね。
自分がどういうタイプか知って、
もし音の理解ができているようであれば、
音痴の克服は「慣れる」ということではないでしょうか。
人前で、喉をこわばらせることなく、
音程をコントロールして、
好きな歌をイメージどうり表現できれば、
きっと「音痴」を気にせずに楽しめるはず。
自分が楽しめたら、どんなに歌うってことはいいことでしょう。
絶対音感とは?
「絶対音感」という言葉をご存知ですか?
TVドラマや本でも取り上げられるようになり、
聞いたことがある人もいるかもしれません。
絶対音感(音高感)は、
音高に対する記憶力と言い換えることもできます。
他の音と比べないでも、
音程がわかる能力のことを言います。
誰でも、ある音を聞いたとき、
漠然と「高い音」とか「低い音」とかはわかりますが、
どんな音程の音かはわかりません。
でも、絶対音感をもつ人は、
それが何の音程かわかるのです。
レベル差はあるようですが、
サイレンの音や踏み切りの信号音などの日常の音も、
全部ドレミで表せる人もいるようです。
ある料理を食べて、
使われている材料や調味料を、
全て言い当てることが出来る人と似ていますね。
(どっちもすごい能力です)
絶対音感を持っている人たちは、
その聴こえてくる音が何の音かわかるので、
その音や曲をその場で歌や楽器、
楽譜上などですぐに再現できるともいわれています。
サイレンの音や踏み切りの信号音などの日常の音も、
全部ドレミで表せる人もいるといいます。
日常の生活音全てが、
12種の音名に単純に還元できないです。
絶対音感で、
全ての音が楽譜に表せるものではないという考えもあります。
ただいえることは、
「絶対音感」をもっている人は、
音に対する感受性能力が強いということですね。
絶対音感の種類
絶対音感は個人でレベル・精度に程度の差があるそうです。
・ラの音(440Hz)の音はわかるが、
他の音の音程はわからないというレベル。
・自分が演奏する楽器については音程がわかるが、
他の楽器だとわからないというレベル。
・簡単な和音ならば音程がわかるけれども、
複雑な和音になると音程がわからないというレベル。
・音程が完全に頭に叩き込まれている音程に敏感なレベル
・・・等等。
「絶対音感」なんていうと、
聞いた音を全部「ドレミ」に当てはめると勝手に思い込んでいました。
能力の有無だけでなく、
精度などで個差もあるのですね。
私個人の体験で言えば、
自分は「絶対音感」はないです。
また、そういう能力をもっている人は、
身近にいないと思っていました。
友人の特技で、カラオケに行って、
知らない歌でも一度全部聴いたら、
再現できるという人がおりました。
これも、音感が鋭いっていうその人の特性なのでしょうね。
「習得には臨界期があり、
3歳~5歳くらいの間に意識的に訓練をすると、
かなりの確率で身につけることができるが、
それを過ぎると習得は困難である」という説があるそうなんですが、
これも学術的な根拠はないのだそうです。
大人になっても、練習やもしくは、
自分では気づかなかった能力を鍛えれば、
音に対して敏感になるかもしれませんね。