自我関与とは、
自分の領域や自分に関係があることを考えたり意識することです。
簡単に言ってしまえば、
何かを考えている時間そのものです。
片思い中の恋心は、その人に会っている時よりも、
遠くに離れて頭に思い浮かべている時によく育つといわれています。
だから、一度好きになると、
常日頃からその好意の対象の人の事を考えているので、
独りよがりの恋愛感情が勝手に膨らんでいくのです。
逆に恋愛感情が湧かないということは、
影が薄く印象に残っていないという可能性が非常に高い。
心理カウンセラーやセラピストは患者から非常にモテる。
自分の心の悩みを相談して聞いてくれる安心感や大人っぽい異性には魅力を感じてしまうし、
何より自分の精神の深い部分まで知っているので親密な関係になった気がしてきてしまう。
常に「またあの人に話したい、また会いたい、憧れの存在」
と想いを募らせてしまうのです。
これは陽性転移と呼ばれるもので、
本来家族や両親に向けるはずの愛情、信頼、尊敬、感謝などの感情を治療者に向けてしまう。
それが錯覚を起こし恋愛感情になってしまうケースが頻繁にあるという。
逆に治療者が患者に依存してしまう場合も、
逆転移と呼ばれる無意識の心理状況になることもある。
これも自我関与の高まりによって、
恋愛感情が芽生える例とも言えるでしょう。
自我関与を高めるためには、
とにかく好きな人に自分をアピールして、
思い出させてもらわなければいけません。
例え、それが良いイメージでも、
悪いイメージであっても、頭で考えているという事実があれば、
イライラの対象であっても恋愛感情だと勘違いすることがります。
・ムカツク存在になる
ちょっとイラッとする棘がある男女って意外とモテていると思います。
このような人は大抵自己中で目立つ存在だし、
近寄りがたい雰囲気を持っていたりするので、
意識する時間が自然と長くなる。
そして、たまに優しかったりすると、
ギャップ効果で凄い誠実な人だという印象がつきやすい。
興味がまったくない無関心の空気のような存在よりも、
多少あくが強いほうが男女共に異性として好かれやすいのです。
不良やヤンキーっぽい人は彼氏や彼女が途切れないのも、
ここら辺の心理に理由があったりします。
・喋りやすい友達として付き合う
良き相談相手、気軽にお喋りできる仲になっておくと、
友達から恋人へ、 友達から彼氏や彼女へと進展できる可能性が高まります。
実際、始めはただ電話やメールでフレンドリーに絡むだけの仲だったのに、
長期間付き合うに連れて、いつの間にか相手無しでは退屈で虚しい、
楽しくないという状態にハマっていることがある。
友達だと思っていたのがいつの間にかベストパートナー、
結婚相手になっていたりするのです。
このように会話だけの理性的な付き合いから、
キスやスキンシップなどもある本能的な付き合いへと変化することもあります。
恋人と別れた後、離婚した後など、
恋愛感情を一度忘れて断ち切って、
友達としての男女関係を継続していく。
すると、恋愛感情が再燃して復縁、
再婚できるということもあるわけです。
片思い中の好意を持っている人といきなり親密な関係になることが難しそうだったら、
友達としてお互いに気楽に仲良くできるポジションをキープしておきましょう。